知は力知識社会の基盤高品質なオントロジー

知は力

ICTと人工知能の発達により,利活用のための知識の流通と出版の潜在的要求は益々顕在化しつつあります.

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知識社会の基盤

来るべき知識社会では,知識の集積が社会的無形資産としての価値を増大させ,社会的インフラストラクチャーとなります.

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高品質なオントロジー

知識を部分的に活用したり,複数の知識を組み合わせたりするためには高品質なオントロジーが必要です.

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知識資本主義

オントロジーは知識社会の基盤

これまでも情報化社会とか脱工業化社会という言葉で,土地や建物,あるいは原材料といった有形資産から,情報とか知識といった無形資産の社会的役割の増大が語られてきました.1999年に経営とITのコンサルタントであるアラン・バートン・ジョーンズはその名も「知識資本主義」(Knowledge Capitalism) という本を著しました.世の中にGoogle(1998年設立 – )がやっと誕生し,Wikipedia(2001年設立 – )はまだ生まれていないときでしたが,その中の記述は2015年現在の現状を驚くほど活写しています.日本経済新聞社から発行された訳本のオビには以下の言葉が躍っています.

知識経済下で何が起こるのか

  • 企業においては,真に必要な知識のみが内部保有されるようになり,他は外部化される.
  • 企業を中心とした従来の就労形態が破綻し,個人を中心としたさまざまな働き方が生まれる.
  • 外部知識の活用も視野に入れた知識の統合が企業経営の目的となり,企業所有のあり方も変わる.
  • 知識の真価が問われるようになるため,学ぶことの必要性(仕事との関係性)が増す.

ITの現場からの私的な印象で言えば,オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)の普及と利用の進展,シビック・テックの出現,リンクト・オープン・データの出現などは正にその時代の流れに沿ったものと見えてきます.

では,来るべき知識社会において知識を資産化するためには何が必要なのか.知識サプライヤーからの知識を受けてそれを利活用する方法はあるのか.企業独自の守るべき資産としての知識をどう固定化できるのか.それらの疑問に答えることのできる唯一の可能性がオントロジーに関する学問や技術なのです.

技術の進化から見れば,1970年代のイーサネットの出現と普及,その上に築かれた1980年代のインターネットの出現と普及,さらにその上に築かれた1990年代のウェブの出現と普及,そして2000年代はGoogleに代表されるウェブ上の検索サービスの出現と普及がありました.ここからは物理層からデータ層を経て知識層へ,ビットのレベルから意味のレベルへというICT技術の進化が見て取れます.オントロジーはウェブの出現と普及が完了した次に来る,ウェブ上で知識サービスを提供するための技術なのです.

インターネットがグローバル社会のインフラストラクチュアとなったように,オントロジーは知識社会のインフラストラクチュアとなるのです.

オントロノミー, LLC は知識社会のインフラストラクチュアの建設に貢献します.